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副院長のひとり言
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平成20年01月 VOL.5
副院長のひとりごと・・・・・・

ニュースが伝えていましたが、とうとううち外来でもインフルエンザがでました。まだこの界隈では流行しているとはいえませんが。

◆先日のとろみ剤についての追加
日常の基本的な使用方法は、固形物は細かくきざむかミキサーにかけて、それにとろみ剤を加えます。ただこの作業をする時におかゆもおかずも一緒に混ぜてしまっては、ただでさえ、見た目では刻まれていて目で見て食べる楽しみが損なわれているうえに、味も何がなんだか分からないでは食欲が出ませんよね。なるべく一品ずつ分けてつくりましょう。

さて前回に続き嚥下障害のかたの介護に役に立つことは、と考えて、食事が一番はじめに通る口についてどんな工夫をしているかをおみせします。

◆口腔の清潔を保持するために
自分で歯磨きが出来ないとき、口内の清潔を維持することはたいへん手間のかかることです。口内が不潔になったために口臭がしたり、細菌感染をおこして腫れたり痛んだりして、飲み込みが悪くなったことありませんか。口から食事が出来なくなるとは療養中のかたにとって食事の楽しみが奪われるだけでなく、栄養の面からも避けたいことです。

病院では口腔清拭といって毎日欠かさずに口腔内の清拭を行いますが、この作業は、案外、時間と手間がかかります。お家でも毎日きちんと行うのは大変なご苦労だと思います。
当院に入院してくる方にも長期に療養生活を送っている人が多く、また病気が重症であったために、口内清拭など細かい作業が十分ではなくて、かなり不潔な状態になっている人も多いです。

ねたきり状態では普通の歯ブラシではすぐに口腔内の粘膜を傷つけてしまうし、磨きにくい所がでてきます。使いやすいと最近、採用したのは、オーラルケアの柄付くるリーナブラシで、使用時には、ウェットキーピングという保湿成分入りのゲルも水に混ぜて使っています。このゲルを併用することで、口腔内の乾燥を防ぎ、歯ブラシのすべりをよくします。口腔が乾燥すると、下のスムーズな動きができないため飲み込みが悪くなったり活舌が悪いため、発音がうまくいかずに話しが聞き取りにくくなり、会話をするのに、非常に困難になり、そのため、意思の疎通がうまくいかず、不安、イライラがつのり療養生活に悪影響がでます。
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